あるる

ミストのあるるのネタバレレビュー・内容・結末

ミスト(2007年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ずーっとひやひやしながら最後まで惹きつけられました。得体の知れない、命が脅かされる恐怖は観てるだけでも怖いし、子供が親に危険な目にあってほしくないという恐怖も共感しました。

極限まで追い詰められた時の人々の反応や絶望が様々で、観客として安全な場所から観てる立場だと冷静にあれこれ思うけど、もし自分がこの場所に居たらどうだろうって思うと、冷静に居られる自信がない。自分は大丈夫なんて思えないかも。
なにもしない癖に煽るような事しか言わない女性には腹が立ったし撃たれた時には英断とすら思った時、自分も不安を排除したい一心で攻撃的な気持ちを持ってた事に気づきました。主人公側の視点で怒りを覚えたけど立場が違うだけで自分もさして変わらないのかも。

そしてまさかのラスト。先のことなんてわからない、選択が正しいかどうかなんてわからない。スーパーに残ってたって狂った人々の手に掛かったかもしれないし、街ごと封鎖されて助けが来ない未来だって考えられた。助かったのだってたまたまの結果なんだと思う。でもそういう事が運命を分けたりする。やるせないし気持ちが沈んだなぁ。

結局計画はSFすぎてなんやったんやって思うし、虫苦手の人は要注意。
あるる

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