トランスマスター

ミストのトランスマスターのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
4.5
♯36 霧と恐怖のパニック

舞台はメイン州の町
主人公は映画のポスターを描く画家デイビッド・ドレイン
隣人のNYからやってきた黒人弁護士ブレント・ノートンとは、犬猿の仲。
デイビッドは嵐の後に息子とブレントと共にスーパーマーケットに食料を求めて買い物に行く。
するとスーパーマーケットの周囲を謎の霧に包まれて店内に閉じ込められてしまう。
その周囲には未知の生物が潜み、人々は情報を遮断された状況で恐怖に支配されていきます。閉じ込められた人々は、集団パニックになり静止も聞かず外出する集団や、キリスト教原理主義の女を預言者として支持する者も現れて現場は混沌な空間と化します。

◆良い点/注目ポイント
* 正体不明の異次元クリーチャーの恐怖と人間のダークサイドな面の描写のバランスが見事です。
* 予想を裏切る衝撃的なラスト
これ程救われない結末は、ハリウッド映画の中でかなりのレアものです。

◆改善点
・無し

◆総括
・スティーブン・キングの、
中編小説『霧』の映画化
秩序を失った人々の群像劇とSFホラーが同時に楽しめる傑作です。

過去に本作を観てから3年以上経っている方には見直しを推奨します。
もちろん初見の方にもオススメです。

-2024年36本目-