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ミストのへものネタバレレビュー・内容・結末

ミスト(2007年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

名作がアマプラにあったのでみてみた。
↓以下ネタバレしかしません。







全くあらすじを確認せずにみたので、霧の中から化け物が出てきて、そういう映画?!とめっちゃびっくりした。
まず、クリーチャーが色んなのがいて(触手化け物、溶かし糸蜘蛛、変なプテラノドンみたいなの)、人間を襲っているシーンが怖くてワクワクしました。
ただ、1番怖いのは、パニックに陥り正常な判断ができなくなっている人間たちでした。
恐怖に支配された人間達が、とんでもない宗教女の妄言を妄信して、軍人を悪者として刺してクリーチャーの生贄にしてしまうシーンが、1番怖かったです。
極限状態に陥った人の心の脆さがよく描かれていました。
そして何よりあのラストシーン…
車のガソリンが尽きて生きるのを諦め、クリーチャーに殺されるくらいならと、息子含めた4人を射殺し、慟哭を上げる主人公。
それだけでもかなりバッドエンドですが、この映画の凄いところは、その後すぐに味方である救援戦車が来るところ…(もう息子達銃殺しちまったよ…)
しかも、戦車が来た方向より、自分たちは援軍と反対方向に進み続けていたことがわかります…
その戦車には、冒頭に真っ先に息子を助けに行った母親も乗っていて…
憶測ですがきっとスーパーに居続けた人たちも助かっていて…
この映画を見て思ったのは、このような状況で助かるかどうかは、もうとにかく運なのだなということ。
主人公達の数多の選択は決してミスと言えるものではなかったけれど、死につながってしまったのが悲しい。
そして、どんな選択をしたにしろ、最後の最後の最後まで生きるのを諦めてはいけなかったと思う。
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