20240418 #75
アマプラにあったので久々の鑑賞。
バッドエンディング映画として必ず挙げられていますが、昔読んだキングの原作にはこの結末は無かったはず。
つまり、監督&脚本のフランク・ダラボンの成果なのでしょう。
ダラボンさんは、この作品以外にも、ショーシャンクやグリーンマイルを手掛けていて、キングの信頼が厚いようです。
ショーシャンクが「決して絶望しない人の勝利」を描いているとすれば、この映画はその真逆。
かたや「元気づけられる映画」、一方は「最悪の気分になる映画」としてオールタイム上位ランキングに入る作品が同じ人の手によるものというのが面白いです。
結末だけが話題になりますが、密室系モンスターパニックとしてもよくできています。
クワイエットプレイス2の冒頭はこの映画の影響あり、と感じました。
モンスター側を霧のせいで殆ど見せず、見えないことで不安に駆られる人間側を丁寧に多面的に描くことで恐怖を持続させている。
単に「出たあ」「わー」「きゃー」の連発は怖くない、ということですね。
宗教狂信者シンパとアンチ、ブルーカラーとインテリなど、こういうコントラストの配置はキングもお得意ですが。