しゅむ太郎

ミストのしゅむ太郎のレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
3.0
胸糞すぎる。私は嫌いです。

ストーリー性やキャラクターの描き方は非常に繊細でいくつかのメッセージ性を感じることもできたが、それ以上に物語内におけるキャラクターの死に方、そのチョイス、映し出し方、全てが惨すぎる。いや、だからこそリアルだって言うのは分かるけれども、私は絶対に他人にはお勧めしない。

メッセージ性も、
①混沌状態では人間は理性的な判断ができなくなり、分かりやすい考え(極端な考え方や宗教など)に縋るようになってしまう
②(内省した上で正義だと思える選択をしたとしても、その)自分が行った選択の結果は分からない。
こんなところだろうか。

それぞれのキャラクターと選択、そしてその選択に至るまでの過程の描き方は実に見事であるが、それでも「好みじゃなさすぎる」ので評価は3としておく。