DEAD

ミストのDEADのネタバレレビュー・内容・結末

ミスト(2007年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ミスト見ました…!!!
これは、これはやばい…長文失礼します。
キングの作品だよ!って事だけ聞いて他に情報を何も入れずに見始めるとホラーかな?SFかな?またキングは田舎の話か~って感じで。
スーパーで普通に買いものをしていた住民は異常事態に個々で状況を判断し始めて突然の霧・地震・幻覚を見たおじさん…今となってみたらあの幻覚を見たおじさんを最初からみんなで信じることが出来ればと思うけど。
ファーストコンタクトとしてガレージで触手と戦うとこで若者がヤられたのほんとにお父さん悔しがってたのつらかった…しかもその後弁護士先生?の黒人のお兄さんが怖がりだし信じないのによく喋ってうるさいもんだからざわざわし始めるとこ、ほんとに人を説得するのって大変だなって思った。
「なんでもいいから信じてくれよーーー!!
 とりあえず来いって言ってんだろーーーー!!」
って感じでもどかしさ100%だった。
そして結局黒人さんも霧の中に吸いこまれていっちゃうんだけどなんであの時黒人さんは車まで行かずにあんな危険な土地を徘徊したんだよあほ…とは思わずにいられない。60m歩くことないだろ…30mでええんや…
せっかくロープを腰に巻いて出陣した勇者おじさんも下半身だけになっちゃうしこの映画は良いキャラだからって救われるとは限らないってよくここで学んでおけばあ良かったとあとあと思いました。
この後はカルトのお姉さん大活躍の展開になっていく訳だけど、ほんとに時間が進むにつれ信者が倍に倍になっていくの見てて辛かった、言葉巧みに主人公パパ一派を悪者に仕立て上げたり「軍の若者を生贄にすれば今晩はみな生き延びることが出来るでしょう」が実現しちゃうとことかほんと憎い…きつい…キッチい…
パパ一派がどんどんと危機的状況に持っていかれついにパパの息子が次の生贄にされそうって時にほんとにカルトお姉さん頭わいていた…

でも!

そこで!

あのスーパーのおじいちゃんが…!!
カルトお姉さん銃殺したのめちゃくちゃにカッコよかった…
気づけば上司にも状況判断でしっかり自分の言葉を伝え要所要所でしっかり自分の意見を言っていたあのスーパーの眼鏡おじいちゃん…カッコよすぎるわけだ…
そして、ここでさっきのロープおじさん同様「良いキャラだって救われることはない」やつ…なんでスーパーの眼鏡おじいちゃんすぐ死んでしまうん…つらかった…カルトお姉さん撃ってほんとにグッジョブじいさんだっただけにショックだった…
しかも結局みんなバラバラに走ってたから3人も失うし生き残った車内の5人の行く末は…言わずとももう胸糞悪すぎて…でも感情移入すると怒りがすごいけど胸糞展開への階段はよく出来過ぎてすっごく楽しい作品でした。
あとからだと「もう少し自殺するのは待ってもよかった」「スーパーに残っていてもよかったのではないか」とか好き放題言えるし「何故に息子が目覚めた瞬間に撃ってしまうの」ってちょっと感情錯誤しすぎる作品だった…
早く殺してくれ!って時にあの雰囲気で軍が出てくるあの感じにも悪意しかないし構成としてはほんとに最高なんだけどね…
奥さんの死体を見て情緒がおかしく食料も水もないまま延々と悲惨な現場を見続け…いつか侵入してくるかもしれない巨大な昆虫や、あの巨大な得体の知れない生物に踏みつぶされるか分からない恐怖の中4発の銃弾を使う事は仕方がなかったことかもしれない…
とりあえず締めることが難しいけど、かなり…見応えがありました。
虫が苦手なのでちょっともう一度見るのは辛いけどきっとあのパパもあとで自殺してしまいそうなどこまでも鬱な映画を見れて良かったです。
星は全体的な評価というよりオチの付け方への評価です。
(原作はまた別のオチらしいので見て見たい)
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