もりいゆうた

ミストのもりいゆうたのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
3.7
ラストがバッドエンディングの鬱映画として有名で、どんなもんかと見てみたら、確かにひどい(笑)

どうしても納得いかなくてネットで調べたら、やっぱりスティーヴン・キングの原作とラスト違ってるみたいね。映画だけあのラストなんだって。

あんなに生きることに執着していた主人公がまだ愛する息子も生きてるし、車の中にいたら襲われないのに、あそこで息子を殺すのはほんと脚本がおかしいと思った。主人公は絶対あんな行動取らない。仮に奥さんが死んだとしても。

「主人公が仲間を銃で打った後、最後は主人公だけが生き残ってしまう」という画期的なアイデアを思い付いて、それをとってつけただけ、という印象を受けたなぁ。

もしこういうラストにしたかったなら、もっともっと主人公を絶望に落としこんで、見ている人にもその絶望を味あわせる必要があるのに。

それこそ息子が殺されるとか、乗ってる車も潰されて、あとは怪物に食い殺されるか自ら死を選ぶか、みたいな。

でも、僕は基本的に好きな映画しか感想(好意的な)を書かないんだけど、これだけ書いてしまった時点で、あのラストも一つの正解だったのかなー、あぁ物作りむずかし。