【サスペンス映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
　◎: 観客の緊張感を煽る
　×: 超常現象なし

◆作品名:
ミスト (2007)
◆サスペンスの要素:
・霧の中の異常現象の解明
・極限状態による人間性の喪失
・生死をかけたサバイバル

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・ガラス窓を破るほどの嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出掛けたデヴィッド。軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し、あっという間に店の外は濃い霧に覆われた。
・設備点検のために外に出た店員が不気味な物体に襲われると、店内の人々は次第に理性を失いはじめた…。

〈見処〉
①『ショーシャンク～』製作者が贈る、
　本家「胸糞映画」の決定版！
・『ミスト』は、2007年に製作されたSFホラー・サスペンス。
・本作はアメリカのベストセラー作家、スティーヴン・キングによる1980年刊行の中編小説『霧』を原作とした作品。監督・脚本は、過去にキング原作の『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』も手がけているフランク・ダラボンが務めている。
・本作の無慈悲なエンディングは、全米公開時に大きな話題を呼び、現在においても「胸糞映画の代表作」と認知されているほど。わずかな希望を残すスティーヴン・キングの原作とは異なる衝撃のラストは「観客に問いを残そうとした」目的にて、監督のダラボンが改変を行っている。
・現在でも語り継がれる本作のエンディングは、滅多に人を褒めない原作者のキングにとっても「執筆中にこの結末を思いついていれば、この結末にした」と語るほど、激賞したそうだ。

②本作は「サスペンス映画」なのか？
・一般的な「サスペンス映画」は「超常現象に頼らず、観客の緊張感を煽る」ジャンルとされているが、本作に登場する無数のクリーチャーにはストーリーとしてのリアリティーは感じ得ない。
・にもかかわらず、本作が数多の映画作品の中で「サスペンス映画ランキング」の常連作品とされているのは、極限状態における真の恐怖の対象は「人間」であることを描いているから。
・隣人の黒人弁護士、狂信的な女性キリスト教信者、閉鎖的な白人ブルーワーカー…。ほぼ全ての登場人物が他者に不寛容であり、善人として描かれていた主人公の画家自身が、扇動者となっている。本作は「人間の業」を描いたサスペンス映画である。

③結び…本作の見処は？
◎:グロテスクなクリーチャーは、きっかけにすぎず「極限状態におかれた人間の狂気」が描かれている。とくに排他主義の扇動者集団を非難していた主人公チームが、無意識に同じ行動をとっている。人間の行動原理を学ぶことが出来るサスペンス良作。
○:「本当に恐いのは人間」のコンセプトは『ウォーキング・デッド』に通じる部分があるが、本作には『ウォーキング～』の主要キャラクター、アンドレア役のローリー・ホールデン、キャロル役のメリッサ・マクブライドが出演している。
▲: 公開時に大きな話題を呼んだ「胸糞エンディング」であるが、その後の「胸糞映画」に麻痺した鑑賞者にはブラック・コメディに映り、主人公に同情の気持ちが沸かない…のは自分だけだろうか？

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• #賛否両論の作品
• #スリラー映画のススメ
• #原作スティーブン・キング

▪️Title : 「ミスト」
Original Title :「The Mist」
▪️First Release Year:2007
▪️JP Release Date :2008/05/10
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-419 再鑑賞
🕰Running Time:125分
▪️My Review
“後味の悪い”鬱映画として有名な作品ですよね。公開当時、“震撼のラスト15分”という触れ込みで大きな話題を呼びました。ほんと、このラストだけで人生の無常を全てを語ってるように思います。最期のトラックに乗っていた母親とどこで違う結果を生む様になってしまったのか。。。

本来、キングの原作は映画のラストとは違って、希望を覗かせるエンディングになっていたようです。車でスーパーマーケットを脱出するところまでは同じですが、最後は雑音だらけのラジオから、ある街の名前と“ホープ”という言葉を聞いて終わるんですね。しかし、ダラボン監督が原作とは違うラストを提案しました。その結末とは。。。（参考:ciatr）

いずれにしろ、“生きることを諦めると後悔する！！” そういう強いメッセージが込められているのではと私は思います。脚本も手掛けているダラボン監督のラストを書き換えた意図は何だったのかが気になりますね。
作品のジャンルとしてはSFホラーの位置付けですが、未知の怪物に襲われるモンスター・パニック映画とも、群集心理が恐ろしいスリラー映画ともいえます。
本作、スティーヴン・キングの1980年の中編小説『霧』を原作とした作品です。監督・脚本はフランク・ダラボンであり、過去にキング原作の『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』も手がけています。霧の中に潜む謎の生物に恐怖し、常軌を逸していく人々の姿を描いています。混乱する人々をまとめようとする主人公を演じるのは、トーマス・ジェーン。マーシャ・ゲイ・ハーデンが、混乱をあおる狂信的な宗教信者の中年女を怪演。思わず目を疑うような、驚がくのエンディングが用意されています。

物語は。。。
ガラス窓を破るほどの嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出掛けたデヴィッド（トーマス・ジェーン）。軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し、あっという間に店の外は濃い霧に覆われました。設備点検のために外に出た店員のジム（ウィリアム・サドラー）が不気味な物体に襲われると、店内の人々は次第に理性を失いはじめ。。。

▪️Overview
「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」でスティーブン・キングの世界を見事に映画化したフランク・ダラボン監督が、映像化不可能と言われていたキングの傑作中篇「霧」に挑んだ意欲作。激しい嵐が過ぎ去った町に不気味な深い霧が立ち込め、住民たちは身動きが取れなくなってしまう。やがて霧の中に潜んだ正体不明の生物が彼らを襲いはじめ……。原作とは異なる衝撃のラストが全米公開時に大きな話題を呼んだ。（引用:映画.com）

出演は、トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローリー・ホールデン。

『極限状態』×『集団心理』
衝撃的な結末、どんでん返し、などでは「シックスセンス」並に有名なのではないでしょうか。

しかし、その結末は賛否両論。

むしろ否の方が多い。そうですね。この結末が好きという人は、ちょっとやばい人かもしれません。

結論から言うと、私は好きです。私はやばい人です。

パニック状態、極限状態に陥った人達が、自己防衛本能で狂っていきます。

イカれた集団心理、何かにすがりつかないと精神を保てない人間の弱さ、そういったものを見れる、密室サスペンス映画です。

結末で賛否両論分かれている作品ですが、正直この映画において結末って、割と軽視していいと思っています。

モンスターという存在も、人間の弱さを訴えるための引き立て材料です。
SFモンスター映画と見せかけた、人間モンスター映画です。

人間怖い！人間嫌い！

昔ミストを友人に勧めたら「お前の感性はおかしい」と言われました。笑

鬱映画なのであまり人に勧められるような作品ではありませんが、私は好きです！

未鑑賞で興味があったら是非^^

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