CHEBUNBUN

太陽の中の対決のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

太陽の中の対決(1965年製作の映画)
2.5
【高低差と間合い】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載の西部劇も大分終盤に差し掛かってきた。苦手ジャンルだけに残り50本切っても残存している西部劇。今回はポール・ニューマン主演の西部劇を観た。

本作は高低差と間合いの映画とみた。例えば、酒場の場面で、アパッチ族に嫌がらせする白人が映る。不敵な笑みを浮かべながら、不穏な空気を作り出し、酒をアパッチ族の顔面にぶちまける。バチバチ一触即発の事態となるが、その空気を引き裂くのは、背後の人物である。この背後の取り方が絶妙に面白い。同様に、高いところから眼差しを向け、坂のような場所を降りていくアクションは注目すべきものがある。とはいえ、ストーリー自体はそこまで新鮮さを感じず、掲載された意義を見出すことができなかった。きっと、アメリカからすれば重要な一本なんだろう。そういう映画と出会うのも「死ぬまでに観たい映画1001本」の面白いところだと思う。
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