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太陽の中の対決の群青のレビュー・感想・評価

太陽の中の対決(1965年製作の映画)
1.7
内容はインディアンに育てられた白人が自分の嫌いな白人の手助けをしなきゃいけないという話です。

今作はクエンティン・タランティーノ監督8作目のヘイトフル・エイトを観る前にタラ監督本人から推薦された5つの作品のうちの一つで、正直なところ、タラ監督に推薦されなければ見ることはなかった作品だった。そして作品自体が面白かったかというとそうでもない。

ヘイトフル・エイトと関係しそうなところをあえてピックアップするならば差別と交渉でしょうか?

複雑な出自の彼が白人を助ける。自分を育ててくれたインディアンは白人に虐待された。自分が身を呈して助ける価値があるのか?案の定、彼を頼りにする白人にはいけ好かないやつがいるし、何より発端となる出来事も白人です。ヘイトフル・エイトでも人種がいろいろ出てきます。他の人種を憎んでるやつも出てきます。そういうやつにはどうすればいいのか?その一つの回答をこちらは出している気がします。

そしてこの敵との駆け引きもポイントになっています。単なる交渉だけではなく土地勘や戦い方、自分たちが有利になるために何を心がけるのか。

しかし会話がほとんどで西部劇なのにドンパチはラストにしかありません。しかも激しいとは言い難いポツポツとした戦いなのではっきり言って微妙でした。


他に特筆すべきところがあるとしたら主人公ですかね。
スティングで有名なポール・ニューマンです。スティングで有名と書きながら、出演作品はそれしか観れてないので完全に勉強不足です^^;
ですがスティングが超有名作なのでそれで許してください笑
とにかくポール・ニューマンです。彼は口数が少ない。相手が白人だからということもあるかもしれませんが、何か言うとしても歯に衣着せません。とにかく正論を突きつける感じです。そんな彼が道中にいろんな人と会っていきそこである出来事が起きる。
彼は嫌々だけども状況に巻き込まれていく。

正直言ってインディアンに育てられた白人、ような顔立ちではありません。かっこよすぎるんです笑
しかもこのかっこよさは白人のもつオールマイティさで、万能すぎるんです。確かに劇中いろんなキャラから頼りにされるのですがその頼られ感とあまりの全能感にギャップが出てしまってそれが違和感になってると思います。演じてるキャラ自体はいいんですけどね。

他のキャラには人間臭いキャラばかりでいい味出してます。個人的には敵となる親父のクズっぷりがすごい。こいつには手痛いお仕置きがない俺の腹の虫が収まらねえ!と思いました笑

ということで作品としてはあまり響かず。
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