なかずかい

ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃のなかずかいのレビュー・感想・評価

3.6
東宝特撮映画見てくシリーズ。実は夢の中の世界が舞台という設定で敬遠して子供の頃見てなかった本作だが、意外とこれいいんじゃないかというか。
というかこの作品だけ現実の日本が舞台なので異端すぎる。
時間短くて児童映画として丁度良い感じだし。
高度経済成長期の鍵っ子等の問題をテーマにした本編の狭間に夢で怪獣島に行ってミニラと交流したりガバラ(怪獣)相手に頑張るミニラに感化されたりという変則的な筋書きも良い。
最終的に少し逞しくなった一郎が仲間と共にわいわいと進んでいく姿はこの時代の子ども達に逞しくあれ、というメッセージを感じる。今の時代じゃあんまりこうも言えないからね、こういうまっすぐなメッセージは元気をもらえる。
まあミニラが喋るのもサイズが伸縮自在でなんか変なのも夢の中のことだと思えばなんでもありだと思えるし、夢の中が舞台というのもそんな悪いもんでもないのかも。
ゴジラミニラガバラ以外も怪獣島には怪獣がいるが、ゴロザウルスやアンギラス、エビラはまんま過去作からの映像流用だったりする。あと何故か大鷲も。なんか東宝スター怪獣の1人ですよみたいな流れでなんで大鷲出てくるんだ。OPのみ『怪獣総進撃』のマンダとかも映る。
まあ本多猪四郎も円谷英二も同年の『緯度0大作戦』で忙しかったんじゃないかな。
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