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イン・アメリカ/三つの小さな願いごとのcookieのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ジム・シェリダン監督が娘2人と共同で書き上げ映画化した、アイルランド人家族の物語🇮🇪
彼らがアメリカへ移住した時の体験が基になっているという🇺🇸

冒頭の入国シーン、家族一人一人の心模様が映し出されていることが、振り返るとよくわかる。
逃げるようにしてここまで来たように見える両親、天真爛漫でお喋り好きな妹、ファインダーを覗く沈黙の姉📹

舞台俳優の仕事を得たいために、子供の住環境にそぐわないマンハッタンに住まいを決める。
大都会のペントハウス風オンボロ(←死語?)部屋。姉妹のテリトリーは近所のカフェや人混みの中。移民や貧困の問題が見える。

おとなしい姉が、初めてのハロウィンイベント🎃で仮装の衣裳が自分達だけ新品ではないのが恥ずかしいこと、それでも賞を貰った理由は憐れみだと親に訴える。差別の目に怯えていたのだろう。

マテオの部屋で「トリック・オア・トリート!」👻
スリラー映画を間違って選んでしまったかと思ったくらい冷や冷やドキドキで、もう少しで観るのを諦めるところだった😱

人を寄せ付けず孤独だったマテオと一家の交流が深まる中、マテオが重い病気を抱えていることを察するジョニー(私にはピンとこなかった😓)
輸血絡みなのがほのめかされることから、エイズなのだろう💉

幼い息子の死のショックを引きずっていたのは両親だけではなかった。家族をファインダー越しに観察し、自身の心の痛みをひた隠しにして耐えていた姉。
「1年以上家を支えてきたのよ。」

願いごとはあと1つだけ。それをあんな風に使うとは!😭✨✨
約束のことでわだかまりが残っていた妹も納得したことがわかるラスト💫
「E.T.」なのもいい💮

一家と出会って優しさを取り戻したマテオに会いたい人はいなかったのか、そして一家のビザの問題も個人的には気にかかった。
《予想》アイルランド🇮🇪
   ⇒カナダ🇨🇦(ビザなしOK)
   ⇒アメリカ🇺🇸(観光ビザ問題)

命や人種差別の要素を絡ませて描いた家族の再生。
10歳で亡くなった監督の兄弟フランキーに捧げた作品だという。

【notes】
●姉妹役は実の姉妹(妹役の存在が天使💕)
●「デスペラード」の曲があんな風に使われてる!🎶✨
●マテオ役 ジャイモン・フンスーが印象的(ベナン出身🇧🇯。グラディエーター、ブラッド・ダイヤモンド等 出演)
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