ヨミ

エイリアン4のヨミのネタバレレビュー・内容・結末

エイリアン4(1997年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

最初は別にエイリアンでやらなくてもいいじゃんとも思ったが、観終わるとエイリアンでしかできないな!と思えた。

もはや別にホラーじゃないとか言うつもりは毛頭ないし、振り切っていて大変に良かった。25世紀を表そうとするギミックにも工夫が感じられ、ウイスキーが固形になってるとか鍵がスプレーとか良かった。スプレーだと残量があるじゃんだとか、ギミック映しすぎてて「ここまでやってます感」が鼻につくだとかはあるが。

ニューボーンのデザインは酷いなと思う一方で、あのずんぐりとした感じとか眼とかが最後のかわいそうさに一役買っているのもある。あっ、いま思いついたけどニューボーンが胎内から出てきてクイーンの顔を吹き飛ばすの、『HUNTER×HUNTER』のメルエムじゃん。というか蟻編大体が本作に近いですね。
「リプリーに寄生したことで胎生を獲得したのだ!」ってのは驚きと共にじゃあなんで今まで卵生で生存してこれたんだってのもあるが、今回のエイリアンは泳ぐし仲間を殺して脱走するしで「モンスター」感が最大化されている。未知の存在、不気味な存在ではない。でももう3作も作って未知の「外的存在alien」はないだろ、という判断なのだろう。

ニューボーンのデザインはかっこよくなかったが、しかし実験室の改造人間たちはグロテスクで良かった。でも「殺して」というひとを火炎放射でやると苦しみが強いから銃とかじゃいかんのかと不思議ではあった。
ヨミ

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