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エイリアン4の10ku0のレビュー・感想・評価

エイリアン4(1997年製作の映画)
2.8
鑑賞劇場は、かなりうろ覚え。
もしかしたら帯広グランドシネマだったやも。
段々と、観た劇場の記憶が薄れつつある。
いや、覚えてないのはそれだけ記憶に残りにくい映画だったのか。

ジュネ監督、まだ単館系で一大旋風を巻き起こした『アメリ』を生み出す前である。
今もまだまだだが、手広く洋画を観ていなかったビギナーな私は、『デリカテッセン』や『ロスト・チルドレン』を観たこともなかった為、どんな色になるのかまったく読めず、ある意味期待と、それに反して大きな不安も混在した気持ちで公開を待っていた。

なによりプロットが心配。
エイリアンにはシガニーウィーバーありき、とはいえクローンで蘇った別人ならば必要だったのかどうかという疑問が拭えない。
エイリアンを兵器利用したい軍が考えることとして、技術の進歩を加味すると手っ取り早い方法であるが。

人間なんぞに奴らを掌握出来るわけがないので、ほらそれ見たことかの展開はお決まりだが、明らかにエイリアンの知能の高さに感心した。
自ら墓穴を次々と掘っていく愚かな人間に、同情は出来ないが、コールドスリープ中に拉致された人間がああしてエイリアンの繭にされてしまうシーンはエゲツない。

今回のエイリアンは泳ぐ、そんな触れ込みも当時あったが、むしろ触れ込みなかった方が新鮮味は増したかもしれない。
集客の為の戦略というのはそういうものなのだと今ではものすごく感じる。

露骨に残酷な描写も過去シリーズと比べても多めで、なによりニューボーンの見た目が生理的に拒絶反応を示す。

本作のラストを見ても、これの続きはどうなるの?という期待した感情は生まれなかった。

見せ方やアクションはそこそこ楽しめたのだが。
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