めがねちゃん

ドッグヴィルのめがねちゃんのレビュー・感想・評価

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
4.5
ラース・フォン・トリアー監督による独特の映画。わたしたちの「人間性(人間であるということ)」とは何かということに関する重大なテーマを展開している。人が人を人として扱うということは、人が人を犬として扱うこととは異なっている。私たちが普段「寛容」によって人を許すとき、それは「傲慢さ」と紙一重である。責任を問うとき、人は相手を責任を問うべきもの、人間性を備えたものとして扱っている。責任を問わないということによって、人は相手を見下し、少なからぬ優越感に浸る。難しい内容でところどころ理解しきれていない部分もあるが、何度も見るに値する映画だと思う。
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