ひろりこ

ドッグヴィルのひろりこのレビュー・感想・評価

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
4.3
鑑賞記録&感想
【初視聴】※日本語吹替
⚠︎〈R15+〉

★監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
出身:🇩🇰デンマーク
代表作:『ダンサー・イン・ザ・ダーク』

★ニコール・キッドマンが人間の本質をさらけ出す。上映時間が約3時間にも及び、初公開となったカンヌ国際映画祭で話題騒然となった衝撃の問題作。

★トリアー監督『機会の土地-アメリカ』三部作の一作目。

天使か、悪魔か。

〜あらすじ〜
🇺🇸ロッキー山脈の麓にある寂れた廃鉱山の村ドッグヴィル(犬の町)。ある夜、謎の女グレース(ニコール・キッドマン)がギャングに追われ村に逃げ込んでくる。議会の許可を得て、村に滞在することになったグレースは、献身的に村人の仕事を手伝い彼らの信頼を得ていく。しかし、ある出来事をきっかけに、村人たちの善意は徐々にエゴと欲望に豹変していき、物語は一気に破滅的結末へと突き進み、ついに「審判の日」を迎える…。

この映画、終始まるで舞台(演劇)を観ているかの様な感覚…😳
広い撮影スタジオ内に床や家や道などを表す白線を引き、必要最小限の家具などを置いただけの殺風景なセットを村に見立てている。自分はこの様な映画を今まで観たことがない。
まるでドキュメンタリーのような実験的で斬新すぎる撮影手法。
発想が実に鬼才トリアー監督らしいと言えばらしい。
見始めはかな〜り違和感を感じたけれど、玄関のドアを開け閉めする音や番犬が吠える声などの効果音もしっかりと付いていて、慣れてくると観ているうちに村の風景が頭の中に映像として浮かんでくるから本当に不思議です💭慣れって本当に怖いですよね…

⚠️肝心な内容はやはり監督が監督なだけにとても重く、表現や描写もかなりエグいですし、理不尽極まりない胸○な人間もたくさんいます😅

物語はプロローグと9つからなるチャプターで構成されていて、ギャングに追われドッグヴィルという名の村に逃げ込んできたグレースと村人たちの関係の移り変わりを緊張感たっぷりのタッチで綴ってゆきます。
約3時間もの長尺ですが途中で退屈するような事は一切なく、気づけばどっぷりと作品に引き込まれていた。

平和だが貧しく寂れた僅か15人程度の小さな村に突如現れた美しすぎるひとりの女性の逃亡者。
このシチュエーションで何も起きないはずがない…
そして、次第に彼女に対してこれでもかと人間(村人たち)のエゴと欲望が容赦なく牙を剥き始める:(;゙゚'ω゚'):

我がトム・クルーズの元愛妻にして名女優ニコール・キッドマン(撮影当時30代半ば)の美貌と貫禄の演技力、誠に適役でございました🌟
ショートカット、またこれがとても似合っていて可愛いいんです。
調べると、ニコール・キッドマンがトリアー監督にぜひ出演したいとラブコール♡を贈ったみたいですよ!

圧巻のクライマックスは正直ずっと悶々とさせられていた気持ちを見事にスカッと一掃してくれましたね〜🫢💦

『ミザリー』で痛すぎる小説家ポール役を演じたジェームズ・カーンが渋い役柄で出演していて嬉しくなりました✨

謙虚さと傲慢さの定義とは? 深すぎる…

【今作からの教訓】
自分の行いはいつか必ず回り回って色々なカタチで良きも悪きも自分に戻ってくる。

◯ニコール・キッドマン
生年月日:1967年6月20日(現在55歳)
出生地:アメリカ合衆国 ハワイ州 ホノルル※育ちはオーストラリア
国籍:アメリカ合衆国・オーストラリア(二重国籍)
身長:179.1cm
体重:58kg前後
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