Koshino

ドッグヴィルのKoshinoのネタバレレビュー・内容・結末

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

いつか消える希望の光なんか見えない方がマシだとよく分かる
あとやっぱ閉鎖的な村社会はクソ

これ胸糞映画とされているけどそうなの???
トリアーにしては、そうじゃなくともかなりの胸スカ映画だと思うんだけど違うの?
確かに途中から終盤近くまではかなりイライラするし胸糞だけど後味は爽快
ヴェラとチャックの子供たちの処遇を自ら具体的に下すとことかまじで最高だった
もっと注文つけるなら最後の一人はヴェラの手にグレースが手を添えてやってくれたら最高だった
この物語で唯一共感できるのはグレースパパ
中盤からの胸糞展開なんかね、残念だけど見慣れた展開だしこの世には、現実にはこんなのありふれてるんですよ
確かに胸糞だけど私が苦手とする胸糞とはちょっと違った

ドッグヴィルの住人にはもちろん腹が立ったけどグレースもだいぶ嫌い
無垢な人間が嫌い
純真さって人間として生きるのにとても向いてないと思っているので
性善説よりも性悪説を信じているし
馬鹿なのかなと思っちゃう
殺人犯も強姦魔も環境による被害者なわけねぇんだわ
パパの言う通りちゃんと見極めないと
他者に赦しを与えるだなんておこがましいにも程がある
人間をすぐに信じるところも神経疑う
この世で信じて良い人間って自分だけだよ

借りは返さないとね
これには同感
ちゃんと復讐がはっきり描かれている、この一点のみで観てよかった
普通に手法としても面白かったです
間違いなく映画だけど限りなく舞台で、でも舞台をただ撮って映画館で流してるものとは全くの別物
普通の作品として撮るより客観的に観られるし、村の閉塞感や人の動きが筒抜けである特徴がよく現れている
Koshino

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