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ドッグヴィルのmasatのレビュー・感想・評価

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
2.0
え!?原始人?
“若きアメリカ”の人々、まだ原始に近い、開発途上に生きる人々、まだ未熟なアメリカの“端”を描くことによって、その大陸を、人間の原始な生理を炙り出そうとしていたのか?

しかも、デンマーク人がなぜ、アメリカに執着を?なぜ??

“白痴女性の盲信”や“盲目の母”の、観た事のない美しさと絶望に目が眩んだ人にとっては、そのノリで飛び込むと、ちょっと面食らう。よく解らなかったなあ。考えすぎなのだろうか。

実験映画、とはこう言う事。ステージに建てられた起伏のある村や光は、アンソニー・ドット・マントルだけに流石なのだが、斬新!とまでは言えない。

醜いクロエ・セヴィニーや、見せ場がなかったローレン・バコール、見事なベン・ギャザラ、ケツの割れ目から稲荷をぶら下げたスカルスガルド、ラスボスはウド・キアーを従える“ソニー”と、気味の悪いメンバーが、狙いかどうか解らない登場をするが、強烈さに欠け、それは、美しいが故に跳ねない座長ニコール・キッドマンにも言える。

なんかこの作品辺りから、実験性のみが目立ち、威力がなくなってきた感じがするデンマーク人。
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