kazマックスグローバーレッド

ドッグヴィルのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
3.7
この映画は昔 録画してたんだけど、地面に白線引いてちょっと家具揃えたぐらいのセットが退屈そうだなと思い、しかも時間長いし見るの後回しでいいやと思い続けて早20年、録画していたHDDレコーダーは既に壊れて未見のまま、そして今、ようやく鑑賞です。

「オラが村が世界の全てで、オラが庭が世界の中心」的な思考の田舎モンの末路。そんなヤツらって日本のどの地域でも沢山いて実際にその類の人間と接してきた自分にとってはこの映画の結末も「そりゃそうやろな」と同情の余地なし。しかしながらニコール・キッドマンもやりすぎでして、要はドッグヴィルの田舎モンもニコール・キッドマンも含めて、人間って救いようのない愚かな生き物だなという事がひしひしと伝わってくる強烈に不快な胸糞映画。トリアー監督がグズだからこそ成し得た作品でこういう人間の本質を突いた映画は面白いわ。