InSitu

ドッグヴィルのInSituのレビュー・感想・評価

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
4.0
トリアー作品の中でも、最も鬱な映画。間違いない、彼はサディストであり、ニヒリストだ。最低の人間だが、彼の作る作品はどれも良く練られた、完成度の高い作品ばかりだ。その中でも、本作品はトップに位置付けることが出来る。
一重に、彼の"壁を取り払う"というアイデアには、賛同を通り越して、心酔レベルである。ナレーションがブリティッシュ訛りであることにも賞賛の意を表したい。冒頭の作家気取りの妄想のシーンも刺さる。そしてラストの、月の光と"犬"の件。もうパーフェクトだよトリアー。でもやはり、彼の上から上からな視点はウザい。こう思ってしまう傲慢な私を、どうぞお裁きください。
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