広い海のある所に誰も知らない島がありました。
そこには小さな村がひとつあって、みんなが仲良く暮らしていました。
小さな村の人々はみんな顔見知りで、家に鍵などありません。
おまわりさんもいなければ、犯罪なんてものもありません。
たまに酔っ払った人たちのケンカはあったりするけど、村長らしき人物がすぐに解決してくれます。
村人たちは、自分達が幸せに暮らせているのは、みんなの強い信頼関係があるからだ。
と、誇らしく思っていました。
そんな時です。
「ここに住まわせてもらえないかしら」
村にある一人の金髪の女の人がやってきたのは。
そこからの数日。
警察ができ、家には鍵がつき、犯罪がおきました
話しを盛るに盛るとそんなあらすじです。
耳をダンボにしてると
「みんなもそう言ってたよ」
って聞こえてくる時があります。
この自分は多数派という口撃方法は、とにかく強烈ですよね。
子供の口ゲンカで相手を傷つけるのに効果的な言葉を、実は大人もよくつかっています。
「何故みんなやってるのにあなたはしないの?」
「みんなわかってるのに何故あなたはわからないの?」
この圧力がほんとに嫌で、この前置きが凄い緊張感を生み出します。
こういう空気になると、どうしても質問しにくくなったりわかったふりをして
大人になっても同様のことは結構あって、流れを止めないとか、他の人に迷惑がかかるだとか、なにかと理由をつけては
ふりをしてしまうことがあります。
もちろん、相手のことを思って言っている人達もいるけども、ただこの映画の中には
村民の声だけに従い、部外者やよそ者には心を許さない。話しが通用しない集団や組織に似た
よくわからない気持ち悪さ。
あります
だからふりをしても、あなたにはわからないと怒られ
わかりませんと素直に答えたら、みんなはわかってるといわれ
なに?戦時中?
よくわからない気持ち悪さ。
あります 笑
みんなが賛成していることなら正しい。
だったら、みんなで暴力を振るうことだって正しいのか?
正しいは多数決で決まらず、二次元だけでなく三次元でみた舞台の視点や景色をみせてくれる
そんな映画です。
昔観た時に癖があり、長くかなり胸くそが悪かった気がします