櫻イミト

御冗談でショの櫻イミトのレビュー・感想・評価

御冗談でショ(1932年製作の映画)
3.0
マルクス兄弟の映画4作目。原題は「HORSE FEATHERS(馬の羽=ナンセンスの意味)」。

引退した前学長に代わってグルーチョが着任する。この大学に通う息子ゼッポからフットボールチームの強化を力説されたグルーチョ学長は、酒場で出会った変人ハーポと氷売りのチコをスカウトする。。。

マルクス兄弟最初期の舞台中継方式から、映画オリジナルの脚本による映画的な作りへと進化している。ただし例によってプロットは二の次でやりたい放題のナンセンスギャグが重ねられていく。それでも一応の起承転結は組まれていて、映画としてのバランスを取ろうとする監督陣の意志も伺えた。ちなみに本作には、裕福な夫人 マーガレット・デュモンは不参加。

コメディが苦手な自分でもサイレントの三大喜劇王は楽しめた。マルクス兄弟はこれで4本鑑賞したがどうも楽しめなかったので、自分はドラマ性を排除したナンセンスギャグへの感性が鈍いのだと思う。とても残念だ。

※ゼッポが恋する女性を演じたセルマ・トッドは、本作の3年後に不審死状態で発見され大きなスキャンダルになった
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