shibamike

ストレンジャー・ザン・パラダイスのshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

歌「さうだ、恐れないで♪
みーんなのために♪
愛と勇気だけが友達さ♪」


バカ男「あー、サンドウィッチは美味しいなぁ。パクパク♪」
ウザ子「バカ男くん、それはサンドウィッチじゃなくて、冷やし中華よ。」

売春マン「あかさたなー♪」

バカ男、ウザ子「あ!売春マン!」

売春マン「人身売買で財を成すんだもんねー!バカ男もウザ子も誘拐するんだもんねー!」

バカ男、ウザ子「た、助けてー!」

アンパンマン「ん?誰かの助けを求める声が聞こえる!行ってみやう!…あ!バカ男くんとウザ子ちゃんがっ!売春マン、やめろー!」

売春マン「む、アンパンマンめ!ド・キン玉ちゃんの潮吹きでも喰らえー!」
(ド・キン玉ちゃん:潮吹きプシャー!)

アンパンマン「わぁっ!顔が濡れて力が出ない…。」

イタコさん「アンパンマンー!助けに来たわよーっ!」
薬用石鹸ミューズ「アンアン!」

アンパンマン「あ、イタコさんにミューズ!…それにジャームおじさんッシュ!」

ジム・ジャームおじさんッシュ「Anpanman, This is a New face!」


荒井注「ディスイズアパン!」
いかりや長介「英語でパンはブレッドって言うんだよ!バカッ!」



終わり


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I Put A Spell On You!

まさしく、我々観客に魔法をかける不思議なガーエーであった。

村上春樹は華麗なるギャッツビーを評して、どのページを読んでも面白い。とか言ったとか何とか聞くけど、本作に至ってはどのシーンを見ても面白い。と言えるのではないでせうか。

まず、すっげえささやかな感じが良い。最初ぎこちないのに徐々に仲良くなってく感じ。観ていて、「人間ってさうだよね、お腹減るよね。」と自分が素直な気持ちになっていくのを感じた。

カンフー映画のシーンが一番笑えた。
ビシッバシッという例の打撃音さえあれば、カンフー映画は表現できるという実例をまざまざと見せつけられた。カンフー映画に細かい説明はいらねぇ!いるのはバカみてぇにデケェポップコーンだけだっ!
 あと、個人的にロッテおばさんのクソババアぶりが最高だったよね👵。罵り言葉を息継ぎ無しでひたすら放ち続ける人に悪い人はいない。わけない。

ウィリーの人種意識。エヴァの漠然とした不安・退屈。エディのウィリーへの力関係の意識。
ぼんやりしていさうで、3人とも悩みが見え隠れする。
最後のオチは表面的には盛大なすれ違いということでギャグとしても素晴らしいけれど、90分間彼らを見てきた我々観客からすると、表面的だけではなく彼らの内面にも考えを至らせてしまう。
 ウィリーはハンガリーへ行き、嫌でも自分の出生に関して向き合うことになるであらう。エヴァは安モーテルにて1人、自分についてや将来について考えるのではなからうか。エディは実質的にボスだった相棒ウィリーと離れ、1人でやっていく必要に迫られる。
3人ともこれからが面白さうである。


Stranger than Paradise。
Paradiseのstrangeさを何かと比較している、ということで良いのであらうか。
例えば、
 My チンポ is larger than yours.
であれば意味がわかる。チンポがデケェということである。本作のタイトルも何か付けるのではないであらうか。
  Life is stranger than paradise.
とか。人生は天国よりも不思議だ、とか。流石に陳腐だけど。まぁ、我々観客1人1人がそれぞれ好きな主語をはめ込めば良いのでせう。さういう、受け手の想像に委ねている部分がこの作品には色々見られ(TV番組やら競馬やら結末やら)、ジャームおじさんッシュの懐の深さと温かい眼差しを感じる。作風はクールでも血の通った温もりを感じるのであった。
 ネットで色々感想見てたら、比較のerではなく、stranger(見知らぬ人)という解釈も見られ、それも確かにさうであるなぁと思わせ、色々含みのある作品ということは間違いなささうである。

ストーリーはほとんどおとぎ話と言ってしまっても良さげであるが、圧倒的なファッションセンスの抜群さとスタイリッシュな画面の数々に打ちのめされる。自分はエディの派手なカーディガンが特に気に入った。

あと、映画で引っ掛かったのが「3」である。3つのパート。3人の主要キャラ。3つの土地。ブルースの常套句で言うと、まず男がいて(1)、そこに女が現れる(2)、最後に神が現れるか悪魔が女を連れ去るか誰かが死ぬか何かしらの結末を迎える(3)。
ウィリーとエヴァが男と女の役割でエディが実は神?みたいな当て込みも想像したけれど、意味不明になったのでやめた。

3人はそれぞれ見知らぬ人strangerであった訳だけれど、3人に限らず我々も同様である。普段、自分はどこそこの集団に所属している気がしていても、それはやっぱり気がしているだけである。一生、人間は孤独というのは、そのまま一生strangerということなのかも知れない。


中川パラダイス「パァラダァイス!」
中川タコライス「タァコラァイス!」
中川カツライス「カァツラァイス!」


パラ三毛 心の一句
「パラダイス あの娘のあそこ パラダイス」
(季語:あの娘→どの娘?その娘→鈴木その子→白い→雪→冬)
(このまんまの一句を以前詠んだ気がして仕方ない。)


++++++++++++ おまけ ++++++++++++++

作品の途中にウィリーがエヴァに靴紐がだうたらかうたらというアメリカンジョークを言おうとして、オチを忘れて有耶無耶になるシーンがある。気になってググッてみたけど、ぴったり一致するのは見当たらなかったけど、それらしき?ものをとりあえずコピペ。↓

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タイトル:クマとの遭遇🐻🧸

2人の男がハイキングをしていると、突然藪からクマが飛び出してきた。
驚いた男達は一目散に逃げ出した。
が、何と男の1人が靴紐を結ぶために立ち止まり、しゃがみこんだ。

「こんなときに何やってんだ!逃げ切れないぞ!」と、もう1人の男が叫ぶ。

「クマから逃げ切る必要はない。君より前を走るだけだ。」

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柴三毛「だういうことなの?」
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