ソニア

ストレンジャー・ザン・パラダイスのソニアのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ジム・ジャームッシュ2作目
男女のすれ違いがテーマというまたもやゴダールからの影響を感じる作品。といってもストーリーはかなりシンプルで、盛り上がりがあるわけでもなく、ロマンスがあるわけでもなく、無機質さをモノクロが助長している。影響を感じるとは言ったもののやっぱりヌーヴェルバーグ作品とは全く違うもの。すごい伝説的な作品と位置付けられてるけど、時折魅力的なカットがあるだけでそこまで感動はなかった。

パーマネント・バケーションではサックス奏者として登場していたジョン・ルーリーが主人公であり音楽も担当している。役柄にも非常にハマっていた。あとエディ役のリチャード・エドソンって、ソニックユースのドラマーじゃん!

やっぱりクスッと笑ってしまうシーンが多い。頑なに英語話さないのにたまにめっちゃ汚い言葉をいうロッテおばさんは最高のキャラクター。このおばちゃんは映画初出演らしい。あとカップルの映画デートについて行くのに絶対この並びにはならないだろ!ってツッコんでしまった。あとホットドッグ店で後ろでジム・ジャームッシュ本人がホットドッグ食べてるのも面白かった。

噂には聴いていたけど、本当に小津作品が馬の名前として読み上げられていた。小津作品を観たことはないけど、ここまでジム・ジャームッシュがやるなら観てみようかな。パーフェクト・デイズも小津ゴリ押しだったし。

最後に、エヴァがとにかく魅力的でした。



★4.6〜5.0 人生における素晴らしい映画体験
★4.1〜4.5 観てよかったし、多分また観る
★3.6〜4.0 観てよかったけど多分もう観ない
★3.1〜3.5 観とくことはまあ意味があるかも?
★〜3.0 観なきゃよかった
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