本当は字幕で見たかったが、連れが吹替の方がいいと言うので吹替で観賞。
吹替もしっかとした声優さん使ってくれればいいのだが、今回は主要キャラの一人がEXILEのマキダイ…。
このマキダイの演技がちょっとねぇ…。
コメディタッチのヒーロー物だが、前半はアメコミヒーローに対するアンチテーゼみたいなものが見え隠れする。
アル中で協調性に欠ける嫌われ者の特殊能力者。
そのおよそヒーローとは言い難い主人公ハンコックの放蕩ぶりと更生が前半。
後半は割とステロタイプのヒーロー物へと物語がシフト。
初めて観た時は「まぁ、何も考えなきゃ、アクション映画として面白いかな」とは思っていたが、改めて見直すと意外にテーマが深い気がする。
特殊能力を使うヒーロー、そのヒーローの力の恩恵を受ける街の人々。
それはすごく恵まれた日常なのに、その力の有り難みは失われるまでわからない。
見慣れた日常の中に、感謝すべきことが隠れているのでは？というテーマもあるのかなとふと感じた。
ただトータルで考えると凡庸ではないが、傑作と呼ぶには足りない作品であるとも言える気がする。
