KotaroKinoshita

フランケンフッカーのKotaroKinoshitaのレビュー・感想・評価

フランケンフッカー(1990年製作の映画)
4.5
人体損壊SFXのマネキン感は低予算ゆえであろうが、そのマネキン感がラストのフェミニズム的展開を見事に補強していて、まさに『バービー』がやるべきだったことをやっている(?)
頭部は元彼女だが、その口から飛び出す言葉はボディに使われている娼婦たちの生前の記憶から引用されるという設定が面白く、「人間の本質は脳味噌ではなく肉体にある」というヘネンロッター哲学(無論、クローネンバーグらとも通底)の真骨頂である。

なお、ロメロの『ランド・オブ・ザ・デッド』より先に「首が後ろにもげる」をやっています!


演出0.9
人物0.9
構成0.9
驚き0.9
趣味0.9


演出=総合的な演出
人間=俳優および被写体の魅力
構成=脚本や画面の全体的な構成
驚き=斬新さ、意外さ
趣味=個人的な好き嫌いの印象