Yuki

欲望の翼のYukiのレビュー・感想・評価

欲望の翼(1990年製作の映画)
4.3
これがウォン・カーウァイの原点か。

元々『欲望の翼』は二部作の予定だったことを知り、それなら最後トニーレオンの登場シーンは別に必要ないのではと思ったが、あれは必要だ。
何故なら仕草に色気がありすぎたから。
それまでの内容の記憶を危うく全部持ってかれそうでした。

ラストの問いかけが良かった。
"死ぬ前に一番見たいものは何か"
ヨディは愛する人が浮かんだのかどうか。
あの冒頭"1分"の重さもまた我々の想像するところにあるのだろうか。
難しいな〜、ウォン・カーウァイの作品は、、

雰囲気映画として見るのも一つかもしれない。
60年代の香港に酔う。
カメラワーク、色、インテリア、ファッション。
どこからでも楽しめる余地がウォン・カーウァイの作品にはあるように思う。
Yuki

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