護送車が襲われたことで停職中の看守長が犯人捜しをする鈴木清順監督によるフィルムノワール。
一つ一つのシーンに明確な理由が見えにくいのですが、とにかくアクションで魅せてくれます。アーチェリー使用の暗殺や車にギリギリ轢かれそうになったり、ギャングとの戦いではピアノ(の蓋)も武器となり、更にガソリン垂れ流し状態のタンクローリーからの脱出は特にスリリングと言えそうです。また、ストリップ小屋に野外に置かれたジュークボックス、観音開きの初代トヨタ・クラウン等1960年当時のファッションや東京の光景が新鮮でした。