とうじろう

エルム街の悪夢4/ザ・ドリームマスター最後の反撃のとうじろうのネタバレレビュー・内容・結末

2.6

このレビューはネタバレを含みます

これは最早フレディの多彩かつユニークでグロポップな殺害方法博覧会である。それ以外のストーリーラインがほぼ無いというか、ジョーク寄りになりつつある印象。
まずホラー映画のお約束であるが、まず前作の生き残りは全員あっさり死ぬ。というより例の超能力設定は何処行ったんだ……!?というくらいあっさり死ぬ。
前作にてナンシー父が命をかけて封印したにもかかわらず、三度フレディが復活したのは、大方掘り返した犬のせいである。ここ掘れワンワン! アレッなんかやべっすいませんしたスタコラ〜レベルの適当さである。そもそも犬に噛まれてるのにそのまま寝るなよ……。
新しい主人公アリスの兄は妙な日本かぶれ(中国拳法とごった煮)であり、忍者というワードも頻発するがそれは忍者ではない。勇敢にもフレディに立ち向かうも、それが活かされている様子も然程ない。なんなんだよ結局!!? というかこいつのために家にあんなトレーニングルームを作る親バカ過ぎる。
以上からストーリーラインを気にしてはいけないが、フレディのキラータイムだけは仕立てが違う。予算上がりましたか? 序盤こそ王道かつあっさりとしたものであるが、後半に行くにつれニッチ度がアップ。被害者顔面ミートボール入りピザ、害虫変化、吸い込みキス等々。それ故に段々前半の記憶が薄れていくのだが、まあもう別にいいかなって……。終盤ではアリスがエク◯ペンダブルズ並のハードボイルド&体術バトル。フレディにはガードという概念がないので、トレモばりに全受けしてくれる。肉弾戦にはあんまり強くないのは好き。