ぬーたん

幸せはパリでのぬーたんのレビュー・感想・評価

幸せはパリで(1969年製作の映画)
4.2
この高評価は個人的な思い入れに他なりません(-_-;)そして主題歌♫名曲!
作品自体を客観的に評価したら☆3くらいかも?
1969年の作品。リアルタイムではなく😅1980年代に初めて観て、ずっと心に残っていた作品だった。
ところが不人気ゆえかDVD化されず、観たくても観れない。
昔好きだった人を想う切ない気持ちに似て…。
会いたい。会いたい。あの、ジャックとカトリーヌに会いたい。
と思い、念じ、拝み、叫び続けたw
念願叶い昨年ようやくDVDになったもののお高いので見送り、最近ようやく千円台になったので、お会い出来たという次第。

原題は『The April Fools』
何故に『幸せはパリで』かは観れば分かるけど、パリは全く出て来ないというパリ好きには期待外れな映画です。
舞台は60年代のアメリカ・ニューヨーク。
主役はブルーベーカー役にジャック・レモン。
44歳のジャックが見たまんまの冴えない中年男役に。
ちょっとした行動だけで笑える、コメディーの天才。
踊ってる姿や必死な形相だけで、もう可笑しくてたまらん。
お相手のカトリーヌをカトリーヌ・ドヌーヴ。
こちらは名前がそのまんま東だよ。
まだ26歳のうら若きドヌーヴちゃんが本当に美しい。
フランス人形さんです。バービー人形ちゃんです。
ライオンのたてがみの様に流したふんわりした金髪をそっと撫でたい!
細くて白くて化粧も薄いのにとにかく綺麗。
衣装もレトロなのに彼女が着ると何だかかっこいい。
ツンとした表情や態度がまた似合う。
ジャック・レモンが好きということもあるが、この2人でW不倫のラブストーリーという、それだけで嬉しい作品。
そして何と言っても、原題と同じタイトルのテーマ曲。
作曲はバート・バカラック。
数ある名曲の中では忘れられたような影の存在のこの曲が、彼の曲の中で一番好きで、今でもハミングしちゃう♪♫琴線に触れるというのはこういうことかと思えるほど、好きな曲です。
更に挿入歌の「小さな願い」も素敵な曲。
へんてこな店が出て来たり、凄い派手なお姉ちゃんが出て来たり、というのも逆に新鮮。行ってみたい。
カメラがドアップにしたり勢いよく引いたりして、ビックリする。
そういう時代だったのかな?
展開はハチャメチャで、何が何だか分からなくなる後半だけど、でもラストはしっくり。
現実的でないし、夢のようなお話だけど、自分がジャック・レモンになったつもりで幸せ気分になれた中年男性は多かったかも?

昔恋した人に再会出来て、私も幸せな気持ちになれました♡
ぬーたん

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