テオブロマ

ALWAYS 三丁目の夕日’64のテオブロマのレビュー・感想・評価

ALWAYS 三丁目の夕日’64(2012年製作の映画)
1.2
全体的に作りが雑。店の看板がどれもやけに新品っぽいとか、男2人が叫びながら口論してるすぐ隣の部屋に赤ちゃんいるのに泣かないんだ、とか気になって気になって仕方がない。細部とも言えない目に付きやすい部分がとにかく雑で、作り手のこの作品に対する姿勢もそんな感じなんだろうなぁと思わずにはいられない。まさに『オトナ帝国』で出てきたあの装置の洗脳イメージって感じで、「昔は良かったなぁ」の良かった部分しか見せない気持ち悪い映画。本当にそんなに昔がいい時代だったなら今だって同じ生活してるでしょう。

吉岡秀隆の演技ってこれが本気じゃないよね…?『小さいおうち』ではもっといい演技してたし。他の出演者ももれなく演技テンションが雑なので、たぶん皆この作品には本気で取り組まなくていいんだなと思ってたんだと思う。映画全体が雑だから演技を頑張れば頑張るほど浮いちゃうしね。

産後に見たせいで出産シーンの嘘臭さバカバカしさが際立つ。アターック!じゃねーよ出産舐めてんのか?あと慌てると文字通り手足バタバタさせるって描写はちょっと…いくら何でも…赤ちゃんの声後付けするのはいいけど、もうちょっと口の動きに合わせるとか声量をそれっぽく調整するとかして欲しい。感動(させようと制作側が意図したであろう)シーンすら失笑ものという雑さ。

堀北真希は超絶可愛い。堀北真希は最高。堀北真希は。でも堀北真希のウエディングドレス姿なら映画版『白夜行』観た方がいいよ。
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