ポルりん

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのポルりんのレビュー・感想・評価

4.7
■「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」公開まで


次作の期待が余りにも上がりすぎて、少々脳が狂ってしまった。


「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」に関する情報が出る度に、目から涙が流れるといった状態に陥ってしまった。


金曜ロードショーの「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TV版」の本編終了後、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の新予告が流れた時は泣いたし、完結編「?」(当時の表記)が2年後(2013年)に公開されると分かった時も涙が出てきた。


そして、新宿バルト9のビル壁面にて「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の情報があると分かれば、宮城から東京に新幹線で行き、情報を確認。


ビル壁面にて、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の公開日が正式決定されると涙を流して喜ぶ。そして映像を観たらそのまま新幹線で宮城に帰る。


今考えると完全に頭がイカレていた・・・。



■ 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」公開前日


金曜ロードショーにて、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 冒頭6分38秒 TV版」を放送するという事で鑑賞。


観る前は、冒頭の7分近くも映像流したら、相当なネタバレになるのでは・・・と勝手に危惧していた。


後で分かる事だが、冒頭の7分近く流した所で何の支障もなかったな・・・。


まあ、とにかく観てみたのだが、US作戦が余りにもカッコよすぎて腺が完全崩壊していた。


特に、アスカの


アスカ「何とかしなさいよ!!バカシンジィィーーー!!!」


の流れは、脳内麻薬が流れ過ぎて、危うく自宅で死ぬところだった・・・。


命の危機を感じながらも、一晩中リピート再生をする。


■「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」公開当日


結果、3年前と同じく寝坊・・・。


初回の予約チケットが再度紙クズとなってしまう・・・_| ̄|○ガックシ・・


自分のアホさ加減に、嫌気が差してくる・・・。



とりあえず、気を取り戻して劇場へ行き、チケットを購入。


前回、極悪非道な阿呆どもにネタバレを食らったので、今回は車にて待機。


暫く待っていると、映画館からゾロゾロと人が出て来る。


ふと、人々の表情を見ると何かがおかしい・・・。


前作は、これ以上ないくらい満面の笑みで人々が劇場を後にした。



しかし、今回は違う。



全く生気がなく、血色が悪く、フラフラと歩いている。


まるでゾンビのようだ・・・。


一瞬、どっかのアホが劇場内にTウイルスを持ってきて、誤って散布してしまったのではないかと思う程、その光景は異様であった。



かなりの不安を抱えつつも「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を鑑賞。



恐らく鑑賞後の私は、先に劇場を後にした人々と同じく、Tウイルスに感染したゾンビのような姿で劇場を後にしただろう。


前回のように再度チケットを購入することなく帰宅。


帰ってから一日中ぼーっとしてた記憶がある。


そして、今回の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」に関しては、劇場で3回程しか足を運ばなかった・・・。



■ 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のレビュー



いやー、これには参った・・・。


詳しくは「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を鑑賞後にレビューするが、本作ではシンジ君の「孤独」や「絶望」がこれ以上ないレベルで巧みに描かれており、それと同時に視聴者も否応なく孤独を味わうといった仕掛けが施されている。


本作を初めて観た大半の人はこう思うだろう・・・。



視聴者「ええ??一体どうなってるの??」



それもそのはず、あまりに説明が足りなさすぎるのだ!!!


視聴者が疑問に思う事を、シンジ君が察したかのように質問する。



シンジ君「どういう事ですか、ミサトさん!!!」



しかし、それに応えないミサトさん。


シンジ君同様、視聴者もだんだんイラ立ってくる。


これらは、シンジ君の状況にシンクロさせる為に、あえて説明を少なくし不条理なものにしているのだろう。


見事なものだ。


そして、絶望と孤独の中での唯一のメシアが降臨する。


それがカヲル君だ。


もしかしたら、カヲル君の存在の大きさを引き立たせる為に、あえてシンジ君を孤独にさせたのかもしれない。


そしてシンジ君の唯一の救いであるカヲル君が・・・。


あーーー、分かってたけど鬱になる。




そして、本作を観て改めて分かった事・・・。


こりゃ、いくら考察しても意味がないわ。(楽しむ分にはいいけど)


こんなストーリー誰も読めねーよ!!!


読めるのなんて預言者くらいのもんだろ!!!


まあ新劇場版の考察は、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の公開後に改めてしよう。


せいぜい本作と同じく待っても3年くらいだろ・・・。


いや、後は畳みかけるくらいだから、2年後には公開されるだろう・・・。


今まで3年も待てたんだ、ここまで来たら待つさ・・・。




■ 「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」


長げーーーーーよ!!!


いくら何でも9年は掛かり過ぎだろ!!!!


そんなに待たされるとは思わなかったよ!!!


小学1年生も中学生卒業しちまうわ!!!!


どんだけ待たせんだよ!!!!




というのは冗談で。


ぶっちゃけ、ここまで待たされると、割とどうでも良くなってきてる。


逆に明日公開するのが不安になってくるくらいだ。



あー、エヴァが終わってしまう・・・。


あれ程まで観たかった作品なのに、明日でエヴァが終わってしまう。


なんだろう・・・この気持ち・・・。


観たいんだけど、観たくない。


いや、終わって欲しくない。


『スターウォーズ エピソード9』も『スターウォーズ エピソード8』があの酷いクオリティじゃなかったら、今と同じ気持ちだったのかな・・・。



まあ、何にしても学生の時に誓った『ヱヴァンゲリヲン新劇場版を全て観るまでは絶対に死ねない!!』が、ようやく果たすことが出来る。


長かったな・・・。


誓った時は、まさかフリーランスで生計を立てるとも思ってなかったし、結婚して自分の息子にデレデレになるとも思ってなかった。(高校の時は小さい子供が嫌いだった)



とにかく、明日は仕事を休んで「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」だ!!!(考えてみたら学校と仕事休んでまで観た映画って「エヴァンゲリオン」と「スター・ウォーズ」くらいだな)


息子を寝かしつけた後は、エヴァではなくあえて庵野監督が100回以上鑑賞したという名作、『激動の昭和史・沖縄決戦』を鑑賞して寝よう。


明日こそは寝坊しないようにしないとな・・・。





以上、「エヴァ愛が異常に強い男」の酔っ払いレビューでした・・・。


それでは、また・・・。
ポルりん

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