2015年の再上映にて。
シンプルなインタビューと最小限の解説で、沖縄戦のひとつの側面を辿ります。
25名中3名の犠牲にとどまった小さな学徒隊の証言で、かえって動員された学生の半数近くを犠牲にしたものの正体があかされていくかのようです。
犠牲となった3名のうち、最後のおひとりは戦後になって亡くなったかただそうです。
ただ生きて家族といたいと思うだけのことさえ難しい戦争という状況が、終わったからと言って全て済んだことになるわけがないんですよね。
短さを感じさせない、生き延びることの重さを世代を超えて一人でも多くが受け止めていくための作品だと思います。