マザー・テレサについて殆ど知識がなかったので勉強になりました。興味深かったのが、彼女が貧しい人たちに寄り添うという行動は、神に仕えて祈るだけで社会にコミットしない従来の教会への批判であったということ。彼女が世界中の尊敬を集めるに到っても教会権力(?)との戦いは最後まで続いていたようです。
もっとも単なる慈愛や献身だけで大事を成せるはずもなく、(政治力という言葉は使いたくないですが)彼女の我の強さや狡猾なところも窺い知れたところも興味深かったです。いずれにせよ、彼女はひとりで行動したわけではなく、彼女の磁力により同僚、教え子、支援者などが同志が集まってきたわけですね。
ただ、映画としてはドキュメンタリーの再現映像を見ているような淡白さがあり、感銘こそ受けますが感動はなかったですね。
主演は、あのオリヴィア・ハッセー。
tvk「映画の時間」にて。