けーはち

PIECE 記憶の欠片のけーはちのレビュー・感想・評価

PIECE 記憶の欠片(2012年製作の映画)
2.6
死体が瞬時に壊死し石のようになる怪事件に『仮面ライダーオーズ』の主人公バディ(渡部秀&三浦涼介)が挑む。東映特撮「卒業」の為の作品群「TOEI HERO NEXT」第1弾。怪現象(を起こす異能力)+サスペンス&ミステリー+探偵バディ──脚本は三条陸で『仮面ライダーW』的な流れは良いものの彼の主戦場は少年漫画やニチアサ特撮なので、普通の映画脚本だとややクドい。結局は予算からか主に会話のみで話が進められ、最後は安い異能バトルが始まる控えめな東映特撮に。

主人公の渡部秀は事件を追う記者で探偵役なのに記憶喪失で過去の記憶が都合よく歯抜けになってたりフワッとしている。三浦涼介は5重人格者で各人格が様々な得意分野を持つという難役をこなすが話も演出も「5人」を活かしていない。そういう意味でキャラの魅力はやや損じているとは言え、〝映司+アンク〟のようでもあり〝翔太郎+フィリップ〟のようでもあるバディものが観たい人向けと言ってもあながち過言ではない。