ルチオ・フルチ3大作の一つ。
『ビヨンド』、『サンゲリア』、そして『地獄の門』。
神父の自殺によって地獄の門が開かれ、死者が徘徊する。
その名の通り、地獄の門が開かれ悪霊がって言う古典的な話をイタリアの秀才フルチが、毒々しい映写を見事に描いてます。
蛆わきまくる、蛆振りそそぐ、頭むしりとって脳みそ出まくる、口から内臓出まくる。
カット編集でパッと消えたりパッと出たりして突然人を襲って殺すけど、刺されたりなんだりするとアッという間に呆気なくやられるゾンビ、およびボスキャラ。
たるーいテンポだが、まぁそこそこ面白い。
それは、ひとつのシチュエーションにほぼ必ず恐怖シーンやショックシーンを入れて飽きさせないようにしてるから。
そのへん、無理やりにでも「数ページに一回は何か出すんだ!」という意気込みとサービス精神が感じられる。
ストーリーはよく、といいますか全く分かりません。
ダンウィッチと言ってますがクトゥルフとは多分関係ありません。
ラストの意味不明っぷり、投げっぷりが最高です。
神父は現世に絶望し、すべての者に破滅と恐怖を与え、平等を唱えたと自分は解釈している。