このレビューはネタバレを含みます
1/8文芸坐オールナイト2本目。
いわくつきのホテルを相続した女の人の話。
一本道の先に白い目の盲目の女性と犬がいるシーンのかっこよさ!
ちょっとホドロフスキーとかそっち系な感じさえある。
洋画ホラーって結構、首ぶっとび〜!みたいなケタケタと笑ってしまうような明るさや、まだやるんかい!霊!みたいなちょっと笑っちゃうような怖さがあるんだけど、フルチの映画は死者の怨念みたいなのが主軸にあるせいかじっとりとしていて明るくない。つまりふつうにこわい…。
画面の唯一のすくいの柔和な顔のワンちゃんが、のところ、タランチュラ、倒れた硫酸?がお母さんの顔にかかるシーン!!
あと、そのあとの娘ちゃんがしくしく泣いて目をふせて、ふっと目をあけたときに目が白くなってるシーン、こういうこわさの演出がすき。黒沢清のCUREの最後のエプロンのような…。
ラストにかけてちょっと哲学的な感じさえあって、その感じがとてもすきだった。
見終わった後、いわくつきのホテルを相続してなくてよかった〜!と心から思った。