horahuki

暴行列車のhorahukiのレビュー・感想・評価

暴行列車(1975年製作の映画)
3.9
暴力を生み出しているのは社会!

勝手にクリスマスホラー⑦
クリスマスホラーのラストは後味最悪な胸糞映画!実家に帰るため夜行列車に乗り込んだウッキウキな女子2人に対して、偶然乗り合わせたクソみたいなチンピラが残虐非道な仕打ちを…😱その事実を知った女子のパパが容赦ない反撃を仕掛けるレイプリベンジ!

『鮮血の美学』と同様にベルイマン『処女の泉』影響下の作品。監督は『硝子人形の短夜』『死んでいるのは誰?』で有名なジャーロの名手アルドラド。相変わらずこの監督の作品面白い!

16歳?17歳?くらいの女子2人組が不良男たちに絡まれてレイプされるという胸糞展開は『鮮血の美学』『処女の泉』と同様でそれだけで十分に腹立たしいのだけど、本作では更に貴婦人な格好をしたお上品な色情狂の奥様が参戦。変態行為とは無縁そうな顔しといてカバンの中からウッカリ乱行写真を落としてしまい、周りに座ってた紳士なおじ様方のヤラシイ目線が注がられるのがサイコーに面白い!🤣

そんなカスチンピラ不良男2人×色情狂奥様のケミストリーが悪の方向に相乗効果を生み出しまくって、女子2人をいじめ抜くのが見てらんないくらいに辛い😭

更にそこに通りすがりの覗き魔オッサンまで参戦。列車のコンパートメントで女子2人がチンピラ&奥様に虐められてるのをガン見してるド変態。その構図だけでもうキモ過ぎるわけだけど、チンピラたちが「オッサンも来いよ」とか誘って女子を目の前でレイプさせるという考え得る最悪の展開…😱

その後はほぼほぼ『鮮血の美学』と同じだけど、やっぱり演出はクレイヴンよりもアルドラドの方が段違いで上手いし、単なる無慈悲な暴力に対する嫌悪感に留まらずに出来得る限り広範に射程を広げていて、流石ジャーロ撮ってる監督!って感じだった。あとタバコに様々な意味合いを持たせて都度都度変化させてるのもこの頃のジャーロ感あって好き!
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