キアロスタミの手に掛かれば新宿のネオン街も、空間と時間を無性的な容器として映し出す「キアロスタミ的空間」へと鮮やかに変身を遂げる。高梨臨を乗せたタクシーは漂う夜の喘ぎを通り過ぎて、黙示録的な、非常に…
>>続きを読む22.05.25 再見
この映画怖すぎる。ホラー。高梨臨が喋り出すと決まって被るように入ってくる客。なんらかの権力を有してるでんでんの圧力。新宿駅周辺をタクシーで走ってるかと思いきや、ロータリーに寄…
最初の携帯のメッセージを流しながら、タクシーの窓から東京の夜の街を見るシーンでもうヤバい。お婆ちゃんを見つめる視線と涙。そしてタクシー運転手の無言のクローズアップ。完璧。ここだけでもう大興奮。
キ…
キアロスタミがどうしていつも人物を自動車のなかに押し込んでドラマを展開させるのか考えた。コンテがシンプルにならざるをえないからではないか。車内で撮れる画角やアングルの種類は少ないから、どうしても画の…
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