むるそー

ライク・サムワン・イン・ラブのむるそーのレビュー・感想・評価

4.0
夜はデートクラブで働く藝大生の明子は、仕事で84歳の元大学教授・タカシの家に行く。だが明子の彼氏・ノリアキに一緒にいるところを見られ、祖父だと勘違いされてしまう。そのまま乗り切ろうとするタカシだったが、嘘がバレてノリアキが家に怒鳴り込んでくる。そして彼が投げた石がタカシの家の窓を割る所でこの映画は幕を閉じる。

東京を舞台とした日仏合作。僕にとっては初めてのキアロスタミ監督の作品だったが、今作が遺作となってしまったらしい。

最後までこの作品の意図が分からないまま終幕して、ここで終わるんかい!って笑ってしまった。劇場内でも笑い声が上がっていたので皆同じことを思っていたのだろう。ノリアキが投げた石はフィルムの中と外をぶち破ってきて、一気に現実に引き戻された気分だった。でも不思議と後味の良い作品で結構好きかも。
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