イランのキアロスタミ監督が、日本人俳優を使い、日本を舞台に、どんな映画を撮るのか、興味深かったです。
「友だちのうちはどこ?」「そして人生はつづく」「クローズアップ」、、好きな監督のひとり。
これが最後の作品だと思うと、それだけで胸がつまります。
最初の方で、主人公のひとりであるデートクラブでアルバイトしている女子大生が、タクシーの中でおばあちゃんからの何度も入っている留守番電話を聞くところや、そのおばあちゃんが待っている駅前を、なんどもタクシーで回るシーンには、ジーンときました。
そのままの感じで続くのかと思いきや、そうはならい。
観てる側の思いを、あっさり裏切り?違う方向へむかう。虚実入り乱れはお得意なこの監督らしい。
おじいさんに映画初出演の奥野匡、女子大生に高梨臨、その恋人に加瀬亮。
ラストも唐突に終わってしまいます。これが人生と言わんばかりに、、、。
キアロスタミは日本に何を見ていたのだろうか?