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ライク・サムワン・イン・ラブの&yのレビュー・感想・評価

4.8
【2012/9/23:ユーロスペース】表面張力ギリギリ液体を張ったグラスに一滴一滴雫を垂らす緊張感、でもグラスから液体が零れ落ちる瞬間は見せない、みたいな作品。生活音等の音や電話の扱い巧い。タクシーのシーン美しい。冒頭のシーンの喧騒の中「飲み過ぎシール」という単語が頻発されてたのは誰アイデアだよ。加瀬亮が加瀬亮に見えない。でんでんは今にも「ボディーを透明に」って言い出しそうな嫌味で理屈っぽいおっさん。園子温といえば「恋の罪」の教授の母親の婆さんと同じくらい、隣の婆さん怖い。ポスターのコピー「かりそめの恋を夢みた」って、ぜんっぜんそんな映画じゃない。話が尽きぬ。最高。ただ、東京生活者からすると、タクシーで新宿から横浜???みたいな、どうでもいいことがちょっとノイズになってしまったが。
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