「全米が泣いた!」みたいな、「いい話」にはしません!!!! という思いがありありと伝わってくる笑 だって実話(主演・監督・脚本の二人)だから。
これは難病をわずらった子どもの家族は、パーティーに行くべきではない? 離婚するべきではない? すべてを子どもに捧げるべき??
という世間への宣戦布告でもあると思う。
この家族の物語は感動ポルノではない。
じゃあなんで映画を作ったのか? 消費されるのに? と思われそうだけど、たぶん同じような境遇におかれた両親のためかなあと思う。(制作背景ぜんぜん読んでないから勝手な想像だけど)
難病の子どもの両親は、いつも穏やかで子ども中心でつつましく生きているイメージを持っている、「難病の子どもを持たないフツーの人」。そしてある日、難病の子の親になる。周りのフィクションはお涙ちょうだいの献身的なカップル、愛らしい子ども、そして子どもも亡くなる。
そんな「世間」への宣戦布告。ということで、もしかしていつか当事者になったときには、子どもの病状をスマホで夜通しググッて心配になりそうなとき、まっさきに観たい映画。