あちぴろ

コッホ先生と僕らの革命のあちぴろのレビュー・感想・評価

コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)
4.0
FIFAワールドカップ2022カタール大会。
日本代表の属するグループE組は「死の組」と呼ばれ、過去優勝経験のあるドイツ、スペイン両国とコスタリカという厳しい戦いが予想された。
ドイツに歴史的勝利を納め、続く二戦目の勝利確実かと思われたコスタリカ戦でまさかの敗退。
勝つことしか決勝トーナメント進出への望みのない日本はドイツ戦に続き、ジャイアントキリングを成し遂げ、2-1でスペインに勝利!!感動しまくった。
グループE組予選敗退の予想を覆しグループTOPで決勝トーナメント進出を果たす。



さて。
そんな興奮覚めやらぬW杯開催中の最中、何かサッカーの題材の映画はないかと探すもこれというのが見つけられず、たまたま見つけたこの映画。
日本が勝利したドイツ製作の映画。

まだドイツにサッカーというものが存在しなかった時代のお話。
厳格な学校に赴任してきた、イギリス留学を終えた新任英語教師コッホ(ダニエル・ブリュール)は英語の授業でもあまり身の入らない生徒たちを体育館に連れ出し、サッカーを教えながら英語やチームプレーの大切さを教えていくが、快く思わない町の権力者や同僚教師たちの反感にあいなからも、生徒たちと心を通わせサッカーをドイツに広めていく。

サッカーが掲げるスローガンの一つに「リスペクト」がある。
「敵にも味方にも全ての人にリスペクトを」。
世界からカタールのワールドカップに向けて日々練習してきた各国代表の選手たち、そのスタッフ、その家族、そして応援する全世界の人たち。
誰もが熱くプレーする姿に感動して応援する。


いい映画だった。
現代的なVARなどもちろんなく、芝生に建てた木のゴールでも生徒たちは退学覚悟でプレーする。それほどまでにこれまでなかったスポーツにのめり込む。
イギリスの生徒たちとの試合。
誰もが胸を熱くし、反対していた人たちまでも応援させてしまう。
スポーツにはそんな心を動かす魔法がかかるんだと思う。


コッホ役には「シビルウォー」のダニエル・ブリュール。生徒を守り、素晴らしい先生役だった。
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