土偶

スケッチ・オブ・ミャークの土偶のレビュー・感想・評価

スケッチ・オブ・ミャーク(2011年製作の映画)
4.5
元々沖縄はずっと色々な侵略者に虐げられてきた土地であるけどその中でも宮古諸島はさらにひどい支配を受けていた。
そんな宮古諸島には沖縄本島とは違う独特の歌や神事が残っており、主にそれは薩摩藩による支配の時代にできたもので、それは重税を払い終わった喜びの歌であったりこの辛い世の中をを楽にしてくださいという願いであったりする。
この映画と言うかドキュメンタリーではそんな歌がひたすら流される。
複数人で行われる神事で、神と共に歌う選ばれたカカラなる人物が歌うオヨシなるソロパートを聴いていると心の底からゾクゾクくる。
序盤でいきなりこれが来て後半はどうなるのかと思ったけどうまくまとまっていた。
この世の悲しみと楽しみ現実と願いを切々と歌い上げる歌を聞いていたらいつのまにか終わっていた。
リゾートではない沖縄が大好きでよく行くほうだけど、それでも本島とは違うこの歌達を聴いた後は何かすごいものに触れた感触が残っている。
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