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ル・コルビュジエの家のFyohkoのネタバレレビュー・内容・結末

ル・コルビュジエの家(2009年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます


『ル・コルビュジエの家』

2012年公開のアルゼンチン映画


ブレノスアイレス、ラプラタにある
アメリカ大陸唯一のクルチェット邸

デザイナーのレオナルドは
ヨガ講師の妻と
思春期で反抗期真っ盛りの娘と
静かに暮らしていた

ある日
向かいの家の壁が壊されて
窓を開ける工事が始まっていた

慌てたレオナルドは
違法であると抗議するも

家主のビクトルは
部屋に採光を取り入れたいだけだと
主張する


レオナルドの主張に
一筋縄では納得しないビクトル

レオナルドのストレスが
日増しに蓄積されていく中
夫婦関係にも
微妙な影響を及ぼし始めるが…


という話


単なるご近所問題かと思いきや

物語が進むごとに
観る側まで地味に
ストレスを抱えるハメになるという
鼻持ちならない作品だ


問題がサクッと解決しないのは
織り込み済みとしても

このストレスは
一体どこからくるのか?
と、考えてみた


まず、ビクトルの素性が
明らかになっていないコトだろう

見た目はイカつい割に
同居している叔父には
愛情を示していて
口調も荒々しさはない

が、ゆえに
そこはかとない
サイコパス感が漂うという
謎キャラだ


そして、レオナルドの主張も
イマイチ芯をくっていないだけに
説得力に欠けるモノがある

妻や義父が納得しないとか
主体性の欠如が甚だしい


歴史的にみても
敵を知らず
内部の統率が取れていない状態では
必ず敗北しているように

全く戦い方を間違えている


じわじわとストレスを
一抱えしたところで
一体どんな結末を迎えるのかと
じーっと耐えた結果

なんとも理不尽で不条理な
エンディングで
愕然とさせられる


ある意味
期待を裏切らないと言っても
過言ではないだろう
.
.


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