フク

ル・コルビュジエの家のフクのレビュー・感想・評価

ル・コルビュジエの家(2009年製作の映画)
3.5
隣に住む男が、こちらからしてみれば不愉快で到底受け入れがたいことを当たり前のようにしでかして来るだけでなく、逆に自らの正当性を強めに主張してくるような厄介な人物だったとしたら。
男は見た目もいかついし怒ったらとんでもないことをやらかしそうでこちらも無闇に強く出る訳にもいかない。
自分には全く落ち度がないのに、不当極まりない面倒な状況に陥ってしまった男についての物語という筋立て。
ここでその隣人の出方次第ではコメディ映画にもホラー映画にもなり得る、不思議なバランスの上で物語が進んで行くという設定はかなり面白い。
生涯で初めて観たアルゼンチン映画という点でも記憶に残る作品。
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