てつこてつ

エレベーターのてつこてつのレビュー・感想・評価

エレベーター(2011年製作の映画)
3.5
エレベータを舞台にした作品は結構あるけれど、これもなかなか良く出来たシチュエーション・スリラー。

大手ファンド会社の会長が主催するカクテルパーティーに参加するためエレベータに乗り合わせた9人の男女。会長自身、その孫娘、ファンドの社員とそのフィアンセ、妊娠中の若い女性、二流コメディアン、老齢の女性などなど・・。

エレベータはパーティー会場のペントハウスに向かい上昇するのだが、コメディアンが閉所恐怖症と分かった会長の孫娘は、悪戯心から停止ボタンを押してしまう。キャンセルボタンを押しても一向に動かないエレベータ。さらには管理室に呼びかけても、全く改善されない。狭い空間に閉じ込められた9人の人間性が次第に明らかになる中、ある恐ろしい事実が発覚する・・

この映画は、とにかく人間の描き方が上手いのと、全編通してサスペンス感が途切れないので、アッという間に見れてしまうのが良い。シチュエーションスリラーのお手本のような作品。
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