しままつのJ

ロビイストの陰謀のしままつのJのレビュー・感想・評価

ロビイストの陰謀(2010年製作の映画)
4.0
スーパー“ロビイスト”と称されたジャック・エイブラモフが起こしたカジノ利権を利用した実際の詐欺事件。

ロビイストって日本ではまったく馴染みがないけど、アメリカ連邦議会や政治家たちとは切っても切れない間柄。

ロビイストは顧客から巨額な報酬を貰い、政治家たちに働きかけをして法案などを議会に通す。あるいは政治家たちの再選を後押しする為の資金を調達したり、大統領選にまで大きく関わっている。

ストーリーのテンポも良くて、すんなり観れるし、ロビイストがいかに情報を持っているか、ロビイストを敵にすると政治家生命も絶たれかねないグレーな部分もあるというのも垣間見えたり…利権の闇。これだからアメリカの連邦議会制や、大統領制が面白い!

エイブラモフ自身もブッシュ大統領就任に大きな影響を及ぼしていたし、大多数の連邦議会議員の選挙にも関わり、当選させてきたがエイブラモフが逮捕されると手のひらを返したかのように議会やホワイトハウスはエイブラモフを糾弾した。

そしてなんと言っても、エイブラモフを演じたケビン・スペイシーの熱演が1番の見所だった!!
裏切りの繰り返し、目的のためなら手段を選ばないやり方。政治ドラマと人間模様、この感じは後のスペイシー主演のドラマ
『ハウス・オブ・カード』に繋がる部分があるように思う。

またあのドラマが見たくなった。
しままつのJ

しままつのJ