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恋人よのcsmのレビュー・感想・評価

恋人よ(1964年製作の映画)
5.0
文字が素敵でいずみたくの曲も鼻歌でフンフン言いたいし、断水でヤカンの水割当て表&みんなで校正する出版社楽しそうと呑気に構えたら大変。馘←こんな字あるの初めて知ったよボーヤ無我、歯つけて顔芸絶好調で栗饅頭優しく包む浜村純、心なしか髪もラフでいつになくワイルド岡田英次、父は狂い死に妹はキチガイで武器はメンスなサスーンカットの芳村真理、可愛さ最上級の工員吉田輝雄と結婚したい倍賞はしっかり者の通常営業でラーメンに卵。十二社の行きつけで風呂の椅子に眼鏡置く穂積。そこでの真理さんのモノローグと、倍賞と歩くトンネルで小説家の夢語る無我の声が反響するとこが不思議に素晴らしくて、岡田英次のアーティスト妻との喧嘩は前戯で下着の肩紐ダラリなアッパッパ一丁で電話するし、トンカツで買収されてる荒木道子の夫婦関係も倍賞カップルの熱烈キスも凄い。突っ伏すしかないよ輝雄。結果クビになる三人が猛烈に遊んで、真理さんの胸を借りて涙した無我は倍賞が貸した櫛握りしめて自殺して、下宿先が浪花千栄子のとこだったばっかりに急に語られて。生活と金銭の話にビキーンとしてたら事故匂わせして軽やかに終わるけどやっぱ無我が素晴らしかった。
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